日本では美大受験に実技として、デッサンが出てくることが多いですよね。
デッサンをやれば絵が上手くなる。
そう思う人も多いと思いますが、ハッキリ言います。
デッサンをしても絵が上手くなることはありません。
デッサンをやる意味は別にあるのです。
今回はデッサンの意味と、その真髄について解説していきます。
1、デッサンの真髄
私が高校生の頃、先生からデッサンが上手くなる真髄を教えてもらいました。
その真髄とは「よく見る」ことです。
単純でしょう?
しかし、「見る」と言う行為は、観察していると言うことなんです。
観察することで、物の構造を理解することができます。
デッサンとは、ただ絵が上手くなることではなくて、観察力を鍛えるために学ぶのです。
本当に単純なことですが、逆にいえば、「よく見る」以外はデッサンに必要ありません。
そう聞くと、カンタンそうに見えますから不思議ですよね。
2、受験デッサンはデッサンではない理由
初めにも言いましたが、日本の美大芸大では、実技にデッサンを取り入れていることが多いです。
合格したいから、画塾に通った人もいると思います。
私も、毎日のように学校に残って、デッサンしていました……。
しかし、いざ大学に入ると、衝撃の一言を言われました。
今までのデッサンは忘れなさい、と。
それもそのはず、そもそもデッサンに時間制限なんてありません。
そう、私たちが学んできたデッサンは、本当のデッサンではなかったのです。
3、やっぱり初心者はデッサンやるべき理由
本当のデッサンではないとか言ってきましたが、やはり絵描き初心者はデッサンを学ぶべきだと、私は思います。
と言うのも、初めから、誰からも絶賛されるような絵を描ける人なんて、ほんの一握りしかいないからです。
あなたがそのうちの一人なら問題ありませんが、普通の人は周りから情報を集めて、それを自分の中で形にして、絵にするからです。
その情報を集める能力こそが、観察力なんです。
観察力はアート以外でも、さまざまな仕事に使えます。
最近はビジネススクールで、観察力を鍛えるためにデッサンを学ぶ、と言うのもあるそうです。
観察力があると、日常生活を送る上で、いろんな細かい違いに気づけるので、ビジネスでも役立つのでしょうね。
4、まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は絵描き初心者がデッサンをする意味について、解説していきました。
初心者は周りから情報を得て、それに影響されることで、その人なりのオリジナリティ溢れる世界ができるわけですね。
普段デッサンをされない方も、これを機に、デッサンを始めてみてはいかがでしょうか。
鉛筆と紙、リンゴがあれば、すぐにでもできますよ。
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